『文化勲章に長嶋茂雄氏ら9人、野球界から初選出』というニュースが出ました。長嶋さんと言えば、王貞治さんとのバッティングの際の歯の噛みしめの比較で以前にコラムを書いたこともあります。何はともあれ、めでたいですね!
王貞治さんはバッティングの際に歯を強く噛みしめるために、奥歯がボロボロになっていたという逸話があります。また、この時に歯に90kg以上の力が加わっていたそうです。
一方、長嶋茂雄さんのバッティングと言えば、口を開けている印象を持っている方が多いと思います。噛みしめたままでは体は固定されるので、口を開けることにより余計な力が抜けるそうです。
有名なところでは陸上のウサインボルト選手も100mの後半では口を開けていますが、余分な力を抜いているということですね。
現代のスポーツ歯学では「力を発揮する時には顎や首を含めた体の軸となる部分が適切な位置に固定される事」が重要視されていると言い、歯を食いしばっていると力が出るかどうかは個人差があると言います。
同じチームの偉大なバッター2人がこういうふうに対照的になっているというのも面白いですよね。スポーツをしている皆さんも、自分に合った力の出し方をいろいろ試してみてはいかがでしょうか♪